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カイユボット三兄弟の写真

カイユボット三兄弟の写真を入手しました。

おぉ。これは貴重ですよ。
カイユボット自身やマルシャルの写真はパリや東京の展覧会でご覧になった方もあるかもしれません。
しかしマルシャルによって撮られた写真は1891年以降のものなので、
若くして亡くなってしまった真ん中の弟ルネ(1878年11月享年26歳)は当然写っていません。



誰が誰なのか、いつ撮られた写真なのかははっきりしませんが、私が思うに
  一番右はギュスターブ(顔の丸さと髪型が1863年に撮影された写真とよく似ている)
  真ん中がマルシャル(顔がギュスターブより面長で、面影あり)
  一番左がルネ
次期は1863年(ギュスターブが15歳頃)かそれ以前ではないかと。
(1863年に撮影された写真と服装が同じ。でもちょっと幼い感じがないわけでもない)

完全に憶測ですけど、一番下のマルシャルがリセのルイ・ル・グランに入学をして
その記念に三人で撮ったものなのかも?!

もう一枚あります。


こ、これはすごいイケメン兄弟や・・・!!
先ほどの法則で言うと左からギュスターヴ、マルシャル、ルネになります。


この写真は「Gustave Caillebotte ou les aventures du regard(ギュスターブ・カイユボット 視覚の冒険)」(アラン・ジョベール、1994)という映画の中で流れているそうです。
そしてこの映画は現在イエールで開催中のカイユボット展で見られるらしいんです!!


La Propriété Caillebotte à Yerres(別荘のHP。仏語)
FaceBookもあります。こちらもフランス語ですが写真を見ているだけでも楽しいですよ。

現地に行かれる予定の方は映画で写真を見てみてくださいな。
そして今のところ予定の無い方も7月までまだ余裕がありますので是非ご検討ください(・ω・)ノ

拙サイトでの案内です。↓
フランス・イエールでの展覧会のお知らせ(2014年4月5日-7月20日)>>


行ってきたシリーズのイエール編、まだ書いてないんだよなぁ。。。あばばヾ(*д*ヾ三ノ*д*)ノ

シカゴ美術研究所の修復がカイユボットの見方を変えるかもしれない

ウォール・ストリート・ジャーナルの4/15の記事に
カイユボットの『パリの通り、雨』についての面白い記事が出ていました。
Chicago Restoration May Alter View of Caillebotte >>
日本語訳はこの記事の下にのせています。

シカゴ美術研究所が調査、修復したところ、この作品の「真の色」が現れたとのこと!
この作品は、今我々が考えているよりももっと印象派、そしてカイユボット自身にとっても重要な作品なのかもしれない。

かいつまんで言うと
・前回の修復者が空を塗りつぶしてしまったが、実際の空の色はもっと複雑な色調をしていた。
・この場面は“雨が止み、太陽が雲間から光差す一瞬”なのかもしれない。
・だとしたら一瞬を捉えるという意味で、この絵は非常に印象主義的作品だ。
・この発見はこの絵の評価、そしてカイユボット自身の評価をも変えてしまう可能性がある。



↓修復前




↓修正後

※修正後の画像がちょっと画像が暗いのは、動画からキャプチャしたためかと思います。

傘と建物の付近の方が若干色が暗くなり、トーンの違いがはっきりしたのがおわかりでしょうか?
この違いが“雨が止み、太陽が雲間から光差す一瞬”を表現しているのかも?!

おぉ。なんだか心がときめきます!!
部分ではわかりにくいですが、是非リンク先の記事に載っている比較画像を見てみてください。
黄色っぽさが抜けて、より作品の奥行感が出てきた気もします。

特に“一瞬”という点ではクロード・モネの『印象・日の出』を思い出しますね。



今まで「『パリの通り、雨』はなぜ雨を描いていないのかしら?」と思っていたのですが
これがさーっと降った雨が止んだまさにその瞬間だった、と考えるとなんだか納得がいきます。
今だったらそのくらいの雨の場合、ヨーロッパの人は傘なんか差さなさそうですけど。

カイユボットがこの作品をすごく「広がり」のあるものとして描いたと感じていたのですが、
雨が上がった瞬間だと考えると、その「広がり」ともリンクしていそう。
これは斬新な作品だわい! >>
本当はどういうつもりだったのかカイユボットにしかわからないですけどね。
ゴッホみたいに自分の作品についてカイユボットが色々と述べているような手紙でも見つからないかなぁ!



画像だと修正前なのか後なのかわかりにくいのが難・・・。
実際はもっとブルーっぽさがあるのでしょうね。
この修復作業を終えてシカゴ美術研究所は『パリの通り、雨』の展示を開始したそうです。
これは実際にこの目で見てみるしかない?!

いつかシカゴにこの作品を見に行きたいなぁ!
できれば修復前の色合いも見ておきたかった!


cai_top.jpg

シカゴ美術研究所サイトの現在のTOPページもいい感じ!
こんなに大きな作品なんですねぇ。
カイユボットもこういう感じで細かい絵筆を持って作品を描いたのかもしれないですね。


修正に関する細かいところは動画とウォール・ストリート・ジャーナルの記事をご覧下さい。
ウォール・ストリート・ジャーナルの記事はビフォー・アフターがスライドで確認できて面白いですよ!






以下ウォール・ストリート・ジャーナルの訳です。
致命的な間違いがありましたらどうぞご指摘ください。

シカゴ美術研究所の修復がカイユボットの見方を変えるかもしれない
『パリの通り、雨』
昨年10月、シカゴ美術館修復士のファエ・ルーベルはカイユボットの『パリの通り、雨』を修復し始めた。はじめはいつものクリーンアップ作業だろうと考えていた。
しかし彼女のその発見はこの名作への認識だけでなく、美術史におけるカイユボットの立ち位置までも大きく変えてしまいそうである。シカゴ美術研究所は4/23にこの作品を公開する予定である。

紫外線撮影やその他の検査によって、ルーベル修復士は前回の修復作業時に加えられた空の層を見分けることが出来た。その時の修復は空をどんより、のっぺりとしたものにしてしまっていた。ひとたびその古く黄色くなったニスが取り去られると、作品には空気感が現れ、青みを帯びた人物たちはよりコントラストがはっきりし、深みと優れた光が増した。その結果をうけて学芸員は今、カイユボットを伝統的なリアリズムの画家というよりも、真の印象派画家として捉えられるべきだと考えている。

シカゴ美術研究所の19世紀ヨーロッパ絵画・彫刻の専門家であるグロリア・グルームは述べる。
「この結果は我々が気がつかなかったものを理解する助けになっています。カイユボットは“一瞬への興味”という言葉の面では、本当の意味での印象主義者でした。」
カイユボットはサン・ラザール駅にほど近いこのにぎやかな通りを、“単なる雨の日”として描いてはいない。そうではなく、カイユボットは雨が止み、雲間から光が差そうとしている一瞬を念頭に置いているのだ。それは印象派の特徴であった特異性のひとつであった。

ルーベル修復士は『パリの通り、雨』の色調が変わったことについてこう述べる。
「皆驚きました。誰も予想していなかったことでした。皆この黄色い色は“カイユボットが意図した雨の日の雰囲気の色なのだ”と長い間思っていました。」

同様に不明瞭だった詳細にも注目が。例えば中央の女性が着けているイヤリングはそれまで真珠だと考えられていたが、今、光輝くその様子はそれが実はダイヤモンドであったということを指し示している。

カイユボットは主要な印象派画家の友人であり、彼のコレクションは歴史的な事件によって今オルセー美術館の主要コレクションとなっているが、彼自身は1970年代まで画家として高く評価されていなかった。それが変わり始めたのは、ヒューストン美術館が回顧展を開催した1976年以降のことだ。1894年にカイユボットが死亡してから初めての最も大々的な回顧展であった。その後多くの美術館がカイユボット作品を所蔵することで、カイユボットの名声は着実に上がってきている。

これらの発見が非常に重要であるため、グルーム学芸員はアメリカ中の学芸員や修復士、美術史家を4/22にシカゴに集め調査結果報告会を開催したいとしている。
ワシントンナショナルギャラリーの上級修復士アン・オエニスワルドは「まだ解決すべき疑問点はたくさんあるけど、作品を見るのが待ちきれない。私はカイユボットへの見方は変わると思うわ。」と言う。

紫外線撮影を行うことで修復は大きな進展を遂げた。X線や赤外線では損傷が見つからなかったにもかかわらず、紫外線写真では空の部分に不可解な塗りがあることを示したのだ。パリのマルモッタン美術館にある『パリの通り、雨』の習作の考察も含め検査や調査を行い、ルーベル修復士はカイユボットは、前回の修復でそうなってしまったように、空を全て同じ色で塗るつもりはなかったのだと結論づけた。

上に塗った部分を取り除くと、より鮮やかで複雑な空が現れた。建物付近の煙か汚染物質を描いたと思われる暗めの黄色に始まり、上に行くに従ってクリーム色、灰色に変わっている。
「最期にこの作品を修復した人物がそれを損傷か変色だと誤解して塗りつぶしたのだと思います。わずかに暗い部分を塗りつぶして、残りの空の色と合わせたのでしょう。」とルーベル修復士は言う。

『パリの通り、雨』は4/23に印象派コーナーに通常展示される。そして5/7には再び周囲の壁の修繕のため外される予定だ。

7×9フィートのこの作品が装いを新たにしたことはとりわけ意味のあることだ。なぜなら『パリの通り、雨』はシカゴ美術研究所でトップ10に入る人気作品であり、グルーム学芸員はカイユボットの作品の中で最も認知されていると主張する。「この絵画は到達点であり、世界に認められているのだもの。」

カイユボットのかつての低評価の理由は、なぜウォルター・クライスラーJr.(クライスラー社創業者の息子)が素晴らしいコレクションの中からこの『パリの通り、雨』を売却することにしたのかという点である程度説明ができるかもしれない。シカゴ美術研究所は1964年にニューヨークの美術商からこの作品を購入している。
『パリの通り、雨』はその時まで修復がなされていなかった。ルーベル修復士は昨年一部の表面にいくつかの傷があることに気がつき、作品をスタジオに運んだ。それらを奇麗にし、ひびを固定し、いくつかの小規模な修復をといった通常の修復作業を行うつもりだったのだ。しかしその計画は決して普通でないと判明した。

ルーベル修復士は『パリの通り、雨』の変化がいかに劇的だったかわかっている。
「美術館の中に入って絵を見ると皆驚くわよ。」

東出昌大さんがカイユボットの「床の鉋削り」をオススメ!

突然ですが、皆さんNHKの朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」 見ていますか?

私は毎日見ています^o^ノ


なぜ、そんな話を突然するのかといいますと、
ヒロイン杏ちゃんの相手役「西門悠太郎」さんを演じている東出昌大さんが
このたび新国立美術館で開かれる『オルセー美術館展 印象派の誕生−描くことの自由−』のナビゲーターに就任し、その就任会見の中で、なんとカイユボットの「床の鉋削り」をイチオシとしてあげてくださったんですって!

th_yyyeyoyycyaye-2014-03-01-215136.jpg

東出昌大「美術展はひとりで」オルセー美術館展のナビゲーターに就任!
- Woman Insight | 雑誌の枠を超えたモデル・ファッション情報発信サイト http://www.womaninsight.jp/archives/56491 @womaninsightlabさんから


このニュースについていくつか検索してみたのですが、
以前仕事で行ったときに(カイユボットの)『床を削る人々』を生で見ましたが、もう一度見たい。(略)」と語った。とのことです。

私の中の悠太郎株が300倍にアップしました。
この部分、もっと詳しくニュースになればいいのに(▼皿▼)!!!




そのオルセー美術館展にはもちろんこの作品が来日しますよ!
(2014/7/9〜10/20、巡回なし)


床の鉋かけ


絵画鑑賞好きさんに限らず、
ごちそうさんファンの方も、東出さんファンの方もみなさんにカイユボットの作品をみてほしいな!

そしてこれからはカイユボットのことを好きな有名人を聞かれたときには
「東出昌大さんです」と一も二もなく答えようと思います。


カイユボット・ファミリーについてより詳しく知りたい方(フランス語)

フランスの方が、拙サイトのためにカイユボットに関するPDFを送って下さいました。

特にカイユボット家の歴史、異母兄アルフレッド、弟マルシャル、甥ジャン、姪ジュヌヴィエーヴ、切手収集に関して詳しいので、(これまで公になっていないこともあるそうです!)
ご興味がある方は是非ご一読下さい。

La Dynastie Caillebotte
de Domfront à Paris
d’Antoine Marie Pierre, grand-père de Gustave, à Jean et Geneviève, ses neveu et nièce

(PDF)

残念ながらフランス語版のみです。

私もカイユボット自身には興味はあるけど、家族の歴史はそこまででもないので、
ざーっと翻訳サイトにかけてしか読んでいないのですが((‐ω‐。*)
もしご要望があるようでしたら特定のセクションだけでも翻訳します。
どうぞコメント下さい。



パリ市のアーカイブにアクセスして色々お調べになったそうで、頭が下がります。

img_20130930_093546.jpg
国立高等鉱業学校の卒業碑。
1911年のところにJ. CAILLEBOTTEの記載。

photo_entenue.jpg
第一次世界大戦時に飛行隊に入隊していた甥のジャン


私は日本語しか書けませんが、フランスからの訪問もいつでもBienvenuです!
TOPページなどの右上からもPDFにアクセスできますので、
フランス語圏の方にぱっと見て分かってもらえる!・・・といいのですが。

フランス・イエールでの展覧会のお知らせ(2014年4月5日-7月20日)

さて、2013年も残すところ後1ヶ月を切りました。
ブリヂストン美術館のカイユボット展も12/29迄ですよ!
今年の汚れ、今年のうちに。
今年までの展覧会も忘れずに出かけて下さいね!

しかしどう頑張っても、どう頑張っても今年の展覧会にはいけない(>皿<)!
と涙を飲んでいるあなたに朗報です。
来年2014年はフランス・イエールでカイユボットの回顧展が開催されます!

イエールはカイユボット家の別荘のあった土地で、
カイユボットの作品にしばしば登場しているところです。
現在その邸宅は当時に近い形に復元され一般公開されているので、
「カイユボットの描いた風景を、彼の過ごしたその場所でみることができる」
というなんとも素晴らしい体験ができますよ!

基本イエールを描いた作品が出展されますので
ブリヂストン美術館で展示されていたパリの街並みと対比してみるのも面白そう。

ここにパンフレットを掲載しますので、今回カイユボットに深く興味を抱いた方、画家のゆかりの地を訪ね歩くのが好きな方、パリ郊外にちょっと寄ってみたい方、これを機会に是非足をお運び下さい!!
画像がイマイチなので、下にテキストを書き出してあります。

※2014年はサンフランシスコでも開催されるとの噂。アメリカなら行けるという方は心とお金の準備を。





回顧展
ギュスターヴ・カイユボットによる
印象派の傑作40点が、その着想の源である
イェールを再び訪れます。

2014年4月5日-7月20日



「釣り」1878年-油彩・カンヴァス 157×113cm 個人蔵
「イェール川畔、水浴する人々」1878年-油彩・カンヴァス 157×113cm 個人蔵
「イェール川のペリソワール」1878年-油彩・カンヴァス 157×113cm レンヌ美術館蔵


回顧展
《イェールにおけるカイユボット:印象主義の時代によせて》
没後120年を経てギュスターヴ・カイユボットの作品約40点が、それらが描かれたイェールの彼の旧邸内において、一般公開されます。
この回顧展は、展示作品のほとんどが未発表あるいはごく稀にしか展示されたことがないがゆえに、印象派展として貴重な機会でもあります。
世界各地の有名美術館が今回の展覧会に出展協力することを決定しています。かくしてワシントン・ナショナル・ギャラリー、ミルウォーキー美術館、ブルーミントン・インディアナ大学美術館、レンヌ美術館、そしてパリのオルセー美術館、マルモッタン・モネ美術館が所蔵する絵画が、画家自身の家族や個人コレクターらから貸与された絵画と併せて、展示される予定です。





「飛び込み台の男」1877年-水彩 69×88.5cm アジャン美術館蔵、オルセー美術館委託
「イェール川のペリソワール」1877年-油彩・カンヴァス 89×115cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
「邸内の庭」1875年-油彩・カンヴァス 65×92cm 個人蔵
「シルクハットをかぶったボート漕ぎ」1878年頃-油彩・カンヴァス 90×117cm 個人蔵



印象派の揺りかご、プロプリエテ・カイユボットを知る
この典型的な19世紀の邸宅は11ヘクタールの敷地を有し、《英国風の》不規則なレイアウトによって区画整備されました。父親がこの邸宅を1860年に入手したことで、ギュスターヴは夏の休暇をこの地で過ごし(1860-1879年)、庭園の木々をはじめとする植生や、曲がりくねった小道にとりわけ関心を示しました。
彼が描いた絵画作品の中に今日でも認められる、数々の着想の息吹が、邸宅の庭園にはあります。
避暑地の寛いだ雰囲気、あるいは川での様々な楽しみが、ここでは大きな位置を占めています。庭園のそこかしこを散歩すれば、若き日の画家の創作の息吹を与えた場所とその雰囲気を、発見することができます。

当邸はフランス文化省による歴史的建造物の保管リストに登録され、《著名な文化人の家》の称号を得ています。

カザン
外郭
キオスク、その地下に氷室
オランジュリー

プロプリエテ・カイユボットを訪ねる
パリから20km弱に位置するこの美しい庭園は、朝9時より毎日、一般開放されています。

庭園への入場は無料。
団体での訪問は予約制。
+33 (0)1 80 37 20 61

カイユボット菜園は一般公開されています。
お問い合わせ:
http://potagercaillebotte.free.fr

ボートまたはカヌーでの遊覧

お食事
レストラン-ティ-サロン
ル・シャレ・デュ・パルク-フィリップ・ドゥトルブ
フルコース-朝食
ランチ-ディナー-各種パーティ-料理教室
営業 火曜-日曜
9:00-22:30
www.chaletduparc.fr
tel.+33 (0)1 69 06 86 29

カイユボットのお土産
邸内で販売されるグッズにて、プロプリエテ・カイユボット訪問のお持ち帰りできます。
——————————————————————————-
Propriété Caillebotte
8, rue de Concy 91330 Yerres (Paris) FRANCE

パリからの簡単なアクセス
●パリGare de Lyon、Chateletより近郊線RER D線で約20分、Yerres駅下車。
●パリ、ポルト・ドゥ・ベルシーよりお車で約30分

アクセス地図はwww.yerres.frにて。
その他のお問い合わせは+33 (0)1 80 37 20 61
——————————————————————————-

さて、、実は「行ってきましたシリーズ」まだイエール編に突入していないのよね・・・
今年中に完結目指してがんばります!!

行ってきました(11)|アルジャントゥイユ橋
行ってきました(10)|アルジャントゥイユ
行ってきました(9)|兄弟で暮らしたオスマン大通りの家
行ってきました(8)|カイユボットのアトリエ&モネの家
行ってきました(7)|カイユボット家の貸しビル その2
行ってきました(6)|カイユボット家の貸しビル その1
行ってきました(5)|パリの通り、雨
行ってきました(4)|ヨーロッパ橋
行ってきました(3)|モンソー公園
行ってきました(2)|青年時代の家
行ってきました(1)|カイユボットの生まれたところ


うちの冷蔵庫がステキなことになりました♪

ついに!!!
念願の!!!
カイユボット展に行ってきました〜〜!
(二度目の)

展覧会の感想だったり、カイユボット自身について思うことだったり、
いろいろあるのですが、それはまた自分の中でゆっくり消化していこうと思います。

今日はうちの冷蔵庫がステキなことになりましたので、そのお知らせです!

カイユボット作品マグネットが増えて、
全部で6枚になりました!

このうち
「ヨーロッパ橋」
「カヌー(イエール川のペリソワール)」
「ピアノを弾く若い男」
「ハウスペインター」
をブリヂストン美術館で購入して参りました。

皆様もブリヂストン美術館へお越しの際はちょっとした思い出に是非ぜひどうぞ(゚ー^*)



左上から

ヨーロッパ橋



パリの通り、雨
※これはお土産でいただいたものです。ブリヂストン美術館で取扱いがありません。


バルコニー、オスマン大通り
※これはフランスで買ってきたものです。ブリヂストン美術館で取扱いがありません。


カヌー(イエール川のペリソワール)



ピアノを弾く若い男



ハウスペインター(建物のペンキ塗り)

カイユボット展「ヨーロッパ橋にて」みてきたよ

ブリヂストン美術館でのカイユボット展、開催中ですね!!!!!

初めは土曜講座にあわせて会期の後半にいくつもりだったのですが、
なんと「ヨーロッパ橋にて」が期間限定展示されるとの情報が!
この作品は私の中では「カイユボット展に来ていたら個人的に嬉しい「10点」※」の中のひとつなので、
是が非でも、黒が白でも行かなくては!!
これだけを目当てにとんぼ返りで行って参りました。

※ちなみにこの10点、打率は4割でしたねぇ。ちょっと残念。


今回の展覧会にはカイユボットの代表作のひとつである「ヨーロッパ橋」も来ているのですが、
この「ヨーロッパ橋」と「ヨーロッパ橋にて」が壁のコーナーに直角に展示されていて、
ふたつの作品に囲まれながらこれらを同時に鑑賞することができるのです。



ヨーロッパ橋を巡る遠景と近景の写真を並べてみているようでした。
ある日の橋はこんな風で、ある日の橋はこんな風景だったのかなぁと思いをはせることができます。

「ヨーロッパ橋にて」は想像していたよりも色味がグレーで、丁寧ながらぽってりとした筆致が印象的でした。
(もっと写実的な絵筆だと思っていたので少し意外。これについてはまた今度エントリしよう。)
そして鉄橋のつくる直線、斜線、扇形、三角形、楕円。


・・・なんてちょっと詩的に語ってみました(*´ェ`*)


トリミングと鉄橋のつくる形も大胆だと思ったのですが、
この”ほとんど灰色”という画面も大胆だなぁと感じました。
そんな中で山高帽の男の水色のジャケットがよいアクセントになっていました。



帰り際にはこんな風にみえます。
e

シルクハットの男性と同じポーズでこの作品を眺めたらいいんじゃないかな!?

「ヨーロッパ橋にて」は11/10(今週末!)までの限定公開ですよ。
いっそげーーーー!

いつでも行けるけど、そのうち。と思っている方がいたら、日曜までにいくべきだと強くオススメします。

カイユボット展がいよいよ目前に!!

こんにちは(^-^)/

ブリヂストン美術館での「都市の印象派、日本初の回顧展 カイユボット展」の開催がいよいよ間近に迫り浮き足立っている私です!
(2013/10/10〜12/29)

先日カイユボット展を目前に、BS朝日の「世界の名画 〜美の迷宮への旅〜」で
もうひとりの印象派 カイユボット」が放送されていたので
それを元に今一度カイユボットについてまとめてみようと思います!

今回の放送は今までの「パトロンとしてのカイユボット」よりも
「画家としてのカイユボット」をフューチャーしていてくれて
カイユボットが評価される時代がきたナ!とひしひしと感じました!!



〜モノローグ〜



カイユボットの代表作のひとつ、「床の鉋かけ(1875)」
※カイユボット展には出展されません。

反り返った床を削って新しくする職人たち。
窓から入る光が床に反射して顔は見えないものの、
細部まで描きこまれたその作品からは
床を削る音や、男達の息遣いまで聴こえてきそうです。

マネ、モネ、ルノワールといった印象派メンバーと共に制作を活動し、
さらに印象派展の開催にも尽力したカイユボットは
このような素晴らしい作品を残しながら
なぜ画家としての正当な評価をされず、忘れ去られてしまったのでしょう?


〜裕福な家庭〜
カイユボットは1848年、裕福な家庭の下に生まれました。
法律を勉強していましたが方向転換し、画家を目指して国立美術学校(エコール・デ・ボザール)に通います。

しかし彼はアカデミーの古典的な主題や技法に満足できませんでした。
彼が描きたかったのは「現実の世界」だったのです。


「ピアノを弾く若い男(1876)」

カイユボット家の邸宅で、弟のマルシャルをモデルに描かれた作品です。
マルシャルは音楽家でもあり、ピアノは上流階級のたしなみでもありました。

ここでカイユボットはレースのカーテンを通して入る光、
ピアノの黒い硬質な面や鍵盤に反射する光を巧みに捉えています。
またレースやピアノ、布のなどの質感にカイユボットの技術力が伺えます。

またその独特の空間構成もカイユボットの特徴のひとつです。

独特の空間ってどういうこと?と思った方は是非ブリヂストン美術館に出掛けて実際の作品を見てみて下さい。
こればっかりは小さい画像をみていてもわかりません!

ピアノを弾く若い男についてはこちら »



「昼食(1876)」

こちらも同様に邸宅のダイニングで母親と弟のルネをモデルに描いた作品です。

豪華な内装、給仕やクリスタルの食器からカイユボット家の豊かさがわかります。
手前の席が空席になっているのがお分かりでしょうか。
ここは画家が座るべき席であり、また鑑賞者が座る席でもあります。

家族を描いた作品でありながら、顔は薄暗く目も合わさずに食事をしています。
カイユボットはパリという都会の中でこうした「孤独な空気感」をキャンバスに描きとっていったのです。



「室内、窓辺の女性(1880)」


〜パリの大改造〜
ここまで読んで「印象派って戸外で明るくて柔らかい感じで描いた人々でしょ?室内をこんな硬いタッチで描いたカイユボットがなぜ印象派なの?」と思った方もいらっしゃるでしょう。

もちろんカーテン越しに入る光や、その反射を丁寧に描いた画家でもありますが、
最近それとは少し違う方向から印象派を評価する向きがあるようなのです。




「パリの通り、雨(1877)」
※カイユボット展には出展されません。習作は出展されます。

この頃のパリはオスマン知事のもと、大改造が行われた時期でもありました。
道は舗装され、建物の高さや屋根の色などの基準ができ、街に統一感があらわれました。
また鉄道などの交通が発達したのもこの頃です。
今私たちがパリ、と聞いて想像する街並みはこの時代に完成されたものでした。

こういった「変貌するパリを描いた」という点から印象派を見てみるのです。

カイユボットは変貌するパリとその時代の空気を描いた画家といえるでしょう。
そうするとカイユボットこそ印象派の超重要人物になってきますから、面白いですね。


こうしている間にもカイユボットは他の印象派画家たちを経済的に支え、
また印象派展の開催に奔走していました。
カイユボットの印象派支援 »
カイユボットの印象派展出展作品 »

〜カイユボットとカメラ〜
1879年、カイユボットはオスマン大通りに引越しをし、
そこからの眺めを多く描きました。


「上から眺めた大通り(1880)」

カイユボットは絵画にこのような極端な俯瞰を取り入れたはじめての画家だと言われています。
そしてカイユボットの作品にこの頃普及したカメラの影響があったことに間違いはないでしょう。

音楽家だったマルシャルは、写真家でもありました。
ブリヂストン美術館の展覧会にもマルシャルの撮影した写真が展示されますので
こちらもお見逃しなく!


カイユボットの作品には広角レンズで覗いたかのような拡がり、大胆なフレーミング、
またどこか客観的に見える作品の雰囲気もカメラを覗いてみた風景と通じるものがあります。

さて、ここでひとつ勘違いしていただきたくないのは
カイユボットは写真を参考にして作品を描いたでしょうが、
写真そのものをそのままキャンバスに描き取るようなことはしなかった、ということです。

つまりカイユボット自身がカメラのフレームのような視点を持っていたのではないでしょうか。

実に現代的な視点といえます。


「ヨーロッパ橋にて(c.1876-77)」
※この作品は期間限定展示となります。


〜隠居生活〜
1882年からはパリを離れ、郊外のプティ=ジャンヌヴィリエの居を移します。
そこでカイユボットは園芸やボートレースに熱中しました。

彼の作品にも植物やボート、付近の風景を描いたものが多くなっていきます。



「「アルジャントゥイユに続く支流、陽光(1882)」


また硬く緻密だった筆致もかつての印象派のような絵の具をキャンバスに置くようなものに変わっていきます。
逆にこの時期の他の印象派はこのような描き方はしなくなっていきました。

さらにカイユボットは、プティ=ジャンヌヴィリエの議員も務めるようになり
作品を描く時間が少なくなっていったようです。


そして1894年、庭仕事中に倒れ、帰らぬ人となります。
45歳、20年余りの短い画家活動でした。



「自画像(c.1889)」


〜カイユボットの夢〜
カイユボットは遺書を残していました。
それは自身が集めてきた印象派の作品の数々を国立の美術館に寄贈したい、という内容でした。

当時はまだ印象派の絵画は世間にはあまり認められていなかったため、 アカデミーやサロン派の画家だけでなく 一般の人々も反対するなどその受け入れをめぐって論争が起こりました。
このカイユボット事件と呼ばれる騒動は数年に渡って続いた末、
すべての作品ではないものの、多くの印象派の作品が国に受け入れられることになりました。

印象派の絵画が散り散りにならず、 パリのオルセー美術館で現在まとめてみることができるのは 彼の功績によるところが大きいと言えるでしょう。

カイユボットの夢は遺書通り、とはいきませんでしたが
印象派の人気や、オルセー美術館に多く足を運ぶ人の多さを知ればきっと喜ぶでしょう。

印象派を支え続けた先見の明や、現在では傑作と呼ばれる作品を買い集めた「目」は全く素晴らしいものだと言わざるを得ません。

〜画家としてのカイユボット〜
オルセー美術館には印象派の作品が多く所蔵されていますが、
残念ながらカイユボット自身の作品は多くありません。

カイユボット自身が画家として今まで忘れ去られていたのにはいくつか理由があります。

・裕福だったが故に作品を売る必要がなかった
・またそのため現在も個人で作品を所有していたり行方がわからないものが多く評価の機会が少ない
・早くに亡くなったため活動期間が短かかった
・画家としてよりも印象派を支えたパトロンとして評価されてしまった

などなど。


ですから印象派展にも出展されたカイユボットの作品「ピアノを弾く若い男」が
ブリヂストン美術館に常設されているなんて、それはそれはすごいことなんですよ!

さらにそんなカイユボットの回顧展(2013/12/29迄)が日本で開催されるなんて…胸熱!!


今回のカイユボット展は
今までカイユボットを知らなかった方にその魅力を知ってもらう、
また名前くらいしか知らなかったという方には画家として改めて認識してもらう、
知っていたよという方には再評価をしてもらう
よい機会となるでしょう。


そしてこれを機に日本語のカイユボットに関する本がたくさん出版されたらうれしいナ(*^o^*)

また前にも書きましたが、こうしたサムネイルでは全然気がつかないけれども、実際に見てみたら新しい発見が色々あるような良い作品が来ていたらいいな!


それでは皆様、会場でお会いしましょう!
À bientôt!(またね)


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