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カイユボット家、familiy 系図

【カイユボット家】|Les Caillebottes
カイユボット家は元々マンシュ県ゲルの出身で、ギュスターヴの祖父ピエール(1730-?)が結婚の時にドンフロンに移り住んだといわれている。カイユボット家は17世紀頃には地方では名家であった。18世紀には繊維織物業を営んでいた。

【父】マルシャル=カイユボット|Martial Caillebotte(1799/4/8〜1874/12/24)
父 ノルマンディのドンフロンに生まれる。父ピエールの仕事を継ぎ、1830年パリに引っ越す。1844年以前からフォブール=サン=ドニ通りで、シャンブリーという男と一緒に「Le Lit militaire(軍の寝具)」という屋号でフランス軍にベッドや毛布を供給をする事業をしていた。
1829年アデル=ゾエ=ボワシエールと最初の結婚。レオニーという娘が生まれるが6歳の時に死亡。1834年にはアルフレッドをもうける。アデル夫人が亡くなり、1843年ステファニー=ルマスケリと2度目の結婚をするも彼女は出産後に亡くなる。
そして、セルステ=ドーフレヌとセーヌ=エ=マルヌ県のモー近くのクインシーセジーで三度目の結婚。(1847/9/14)
当時の軍需でかなり儲けており、高級住宅街に家を構えた。別荘や農場を買ったり、パリに貸しビルをいくつも持つ。パリの再開発に出資するなど実業家としての才能があった。
セーヌ県の商業裁判所の裁判官でもあった。
1861年8月14日、騎士章を受勲
1867年2月3日、別荘のあったイエールの委員に任命される。(任期2年)
1874年12月24日、75歳で死去。

【母】セルステ=カイユボット|Céleste Caillebotte(1819/10/30〜1878/10/28)
母27歳の時に22歳も年の離れたマルシャルと結婚。初婚。旧姓ドーフレヌ。
1875年5月30日、義理の息子(夫の連れ子)アルフレッドが司祭就任の際に鐘の洗礼を施す、1878年のパリ万博で花瓶を購入したという記録が残っている。
1878年10月28日、58歳で死去。

【弟】ルネ=カイユボット|René Caillebotte(1851/1/27〜1876/11/1)
ルネギュスターヴの二歳離れた弟。体が弱く、家で療養をしていたようだ。
1871年頃兄達とスウェーデン、ノルウェーへ旅行、1876年8月31日にモネの作品を購入したと思われる記録が残っている。
1876年11月1日、26歳の若さで死去。この二日後、ギュスターヴは自分の遺言を書いている。

【弟】マルシャル=カイユボット|Martial Caillebotte(1853/4/7〜1910/1/16)
マルシャル父親と同じ名前を持つ。ギュスターヴの4つ離れた弟。
パリ芸術学校に通い、音楽家となる。
ギュスターヴと仲がよく、一緒に切手を集めたりボートをしたり、マルシャルが結婚するまで一緒のアパートに暮らしていたりしていた。
1866年6月24日にイエールで聖餐式を行った。
1875年頃は軍の予備部隊五十四列隊の一員で、ボルドーに駐屯。
1887年6月7日、パリのセントポール=セントルイ教会でマリー=ミノレと結婚。一男一女をもうける。
ギュスターヴが亡くなった後は、遺言の執行に尽力する。
ギュスターヴよりも目が細く背が高い。写真が趣味。
1910年1月16日、56歳で死去。

【父の前々妻】アデル=ゾエ=ボワシエール|Adèle Zoé Boissière
ギュスターヴの父マルシャルの最初の夫人。マルシャルと1829年に結婚し二人の子をもうけるが早くになくなってしまった。アデル夫人の母親とカイユボット家はその後も交流があった。

【異母姉】レオニー=カイユボット|Léonie Caillebotte
マルシャルと最初の夫人アデルの間に生まれたが6歳で亡くなる。

【異母兄】アルフレッド=カイユボット|Alfred Caillebotte(1834〜1896)
異母兄 ギュスターヴの血のつながらない兄、15歳離れている。
学生の頃はギュスターヴも後に通うことになるルイ=ル=グランに通う。
1858年5月29日、聖職者になる。
1864年8月4日、父マルシャルが建てたイエールの教会の奉納式に立ち会う。
1871年頃、ギュスターヴ、ルネとともにスウェーデン、ノルウェーへ旅行。
1875年5月30日、牧師兼管理者を経てサン=ジョルジュ=ドゥ=ラ=ヴィイェッテ教会の司祭に就任。
1887年マルシャルの結婚式の際に説教を行う。

【父の前妻】ステファニー=ルマスケリ|Stephanie Lemasquerie
ギュスターヴの父マルシャルの2番目の夫人。1843年に結婚するが出産の一年後に亡くなる。

【弟の妻】マリー=カイユボット|Marie Caillebotte
マリー弟マルシャルと結婚。旧姓ミノレ。ジョージ=ミノレの娘。

【甥】ジャン=カイユボット|Jean Caillebotte(1888/4/20〜不明)
Jean弟マルシャルの長男。この絵はルノワールが描いたもので、7歳の頃。
絵の中で女の子の格好をしているが、当時は女の子の方が体が丈夫だと考えられていたので、男の子は幼い頃女の子の格好をさせられることが珍しくなかった。

【姪】ジュヌヴィエーヴ=カイユボット|Genevieve Caillebotte(1890/5/28〜不明)
Genevieve弟マルシャルの長女。この絵はルノワールが描いたもので、5歳の頃。

【叔父】シャルル=カイユボット|Charles Caillebotte(1813〜1885)
父マルシャルの弟。
1879年2月19日、カイユボット兄弟から3,000フランの終身年金がシャルル夫妻に送られる。

【叔母】シャルル=カイユボット夫人|Mrs. Charles Caillebotte(1822〜1894頃)
シャルルの妻。

【いとこ】モーリス=カイユボット|Maurice Caillebotte(〜1874)
シャルルの長男。早くに亡くなった。兄弟のうち何番目かは不明。

【いとこ】マリー=カイユボット|Marie Caillebotte(1854〜不明)
いとこシャルルの長女。
親戚のオーガスタン=カイユボットと1875年に結婚をする。

【いとこ】ゾエ=カイユボット|Zoé Caillebotte(1868〜不明)
いとこシャルルの次女。
年の離れたこのいとこをカイユボット兄弟はかわいがっており、ギュスターヴの作品にも何度か登場している。

【はとこ(?)】オーガスタン=カイユボット|Augustin Caillebotte
ギュスターヴの遠い親戚。従姉のマリーの夫。

【祖父】フレデリック=ドーフレヌ|Frédéric Daufresne(1789〜1873)
母方の祖父。リジューで収税士をしていた。

ジョージ=ミノレ夫妻|Mr. & Mrs. George Minoret
いとこいとこ弟マルシャルの奥さんの両親。


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