最新の記事
ブリヂストン美術館がカイユボットの《イエールの平原》を新所蔵&展示
2015-02-21ランダム表示
カイユボット展に行ってきました(3)|《遠近法で描かれたパリ》
2011-07-25//php wp_list_cats('exclude=1,2,6,5,12,3,25,11,21,20,16,23,22,14,19,8,10,7,17,18,9,24,15,13,4'); ?>
この写真はいつもののかは分かりませんが、カイユボット家の別荘の近くの様子です。
Book10に載っているので、良かったら見てみてください。
なんと、ここに写っている建物がカイユボットの作品にも描かれているのだそうですよ。
[イエール川のカヌー] c1877-78年
作品奥の黄色い建物とグレーの橋が、写真右手のウォーターハウスと橋。
[釣り] 1878年
ちょっと分かりづらいですが、木々の中にある三角のオレンジ味がかったものが、写真左手のあずまやの屋根
なんだそうです!
この写真と作品はまったく同じ時代のものではないかもしれませんが、
もし建て直されたにせよ、カイユボットがそこにあった建物を自分の作品にそのまま描いたということが分かりますね。
—
当時のサロン派の人々や保守的な人々は印象派の絵画を
「理想化されていない絵なんて・・・」と格下に思っていたようです。
私は今までその話を聞いても「なんだかなぁ」としか思っていなかったのですが
この写真とカイユボットの作品を見て、なるほどと思うところがありました。
なぜなら、理想化して描くならこのウォーターハウスやあずまやは無い方がキレイにまとまりますからね。
現実に存在するものを描いちゃうところが、保守派の人々にとっては
「なんか品がないなー」と思うところだったのでしょうし
逆に、こういう実際にあるものを描くことが印象派の人にとっては
重要なファクターの一つだったのかもしれません。
ふむー、遅まきながら少し開眼した気分(-人-)