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19世紀のスイミング

カイユボットは何枚か、川に飛び込もうとする男の絵を描いています。

水浴者、イエールのほとり
「川」で泳いでいるように、この時代、プールはほとんどなかったため、川や湖で泳ぐのが普通でした。岸辺にはこの作品のように飛び込み板が設置されていることもありました。
水泳はレジャーでもあり、体を鍛えるため軍事学校でも奨励されていたのです。

そして、プールもなくてどうやって練習していたかというと、まず陸地で。
椅子のようなものに腹ばいになって手足を動かす練習からスタートです。

想像すると、ちょっとおかしいですね^▽^
飛び込む男の格好がぎこちないのもその為かもしれません。

さて、この人達が着ているのは19世紀のファッショナブルな水着。
おそろいの水着なので、どこかの訓練なのかな?

女性は公共の場では泳ぐことはあまりありませんでした。
カイユボットはセーリングやカヌーなど男性的な主題を描くことが多かったのですが、
この水泳の場面からもその一面が垣間見られますね (●ゝω・)



左から「イエール、飛び込み台の男」「 遊泳者、イエールの川岸

この犬どこの犬?

カイユボットの代表作のひとつ、「ヨーロッパ橋」(1876)。
そこには茶色と白色の犬が一匹描かれています。



実はこの犬、他の作品にも登場しているのです。


傘下の画家(c.1878年)


オレンジの木(1878年)

この2つの作品はカイユボット家の別荘のあったイエールでのひとこまです。

いくらお金持ちといえどこの時代の人が犬を連れて別荘地に行くのは大変そうですから、
この犬はイエールでずっと飼われていて、そこでカイユボットはヨーロッパ橋のための「犬のデッサン」をいくつか描いてパリに持ち帰ったのかもしれませんね!


1878年のわんちゃんの方が、若干デブっているのがかわいい(*^^*)

アメリカ人に再発見されたカイユボット

‘Caillebotte wiki’ で検索すると、
フランス語版のwikipediaよりも英語版のwikipediaの方が上位に上がってくるのです。
(フランス語圏の方々はどうか分かりませんが)

それぞれ開いてみると確かに英語版の方がフランスごと版より充実しているのです。
本家本元のフランス語版がなぜ・・・?
と思ったら、wikipediaの中にその答えの一端が。

Le talent de Caillebotte fut longtemps méconnu - sauf aux États unis -, au profit de son rôle de “mécène éclairé”. Le peintre fut redécouvert dans les années 1970, à l’initiative des collectionneurs américains.
カイユボットは長い間「見識のあるパトロン」だと思われていたので、画家として評価されていませんでした。
アメリカをのぞいて。
1970年代にイニシアチブを取ったアメリカ人コレクター達によってカイユボットは再発見されたのです。


ふーむ、自分たちアメリカ人(そのほか英語圏の方はおいておいて)が
再発見した画家だから英語版の方が充実しているのでしょうか。

アメリカ人受けする画家なのかしら?
アメリカにもたくさん作品が渡っているしね。
違う国の人達の方がその芸術性を評価するというのはある話です。


さて、その英語wikiの中に
「大英博物館にカイユボットが収集した切手が所蔵されている」との情報が!
大英博物館で切手になど注目したことはありませんでした。

ちょっとフロア番号までは分からなかったのですが
ロンドンに行く機会があったら是非チェックしてみて下さい!

この国にもカイユボット作品が!

カイユボットの作品を一番多く所有している国は、ほとんど一生を過ごしたフランスです。
その次はアメリカ。

例えば、「パリの通り、雨」はシカゴ美術研究所 (Chicago, The Art Institute)が所有しています。


そんな中、なんとイスラエルにも!



冬の風景」イスラエル美術館


イスラエル?まっさかーと思ったら、ちゃんと、HPにものっているんですよ。

israel.jpg
[ニューヨークのリチャード=ロジン夫妻から、イスラエル美術館の米国友人に寄贈]だそうです。


雪の降らないだろうイスラエルにカイユボットの「雪の風景」。
意外ながらなかなか趣深いモノがあります。


ちなみに、日本にもあるんですよ。
私個人が確認できているものでは1点。(2012/03時点で2点)

よかったら「作品検索」で検索してみて下さいナ!

オルセーにカイユボット作品が集まっている・・・!

久しぶりに、オルセー美術館所有のカイユボット作品をチェックしていたところ、
なんと、収蔵作品が増えていました!


一覧はこちらから検索できます(オルセー美術館/英語)(C-caillebotteで検索して下さい)


もともと持っていたのは
「床のかんなかけ」


「アルジャントゥイユのヨット」


「自画像」


「雪の屋根」


「アンリ=コルディエの肖像」


でした。
※「Attelage de boeufs」はどれのことやら不明


何年に来たのかは分かりませんが、新たに

「水浴者」
がアジャンのエコールデボザール美術館から、

「カフェにて」
がルーアンのボザール美術館から

加わったみたいですね!

もしかしたら、オルセーが本気でカイユボット作品の収蔵を始めたんじゃないですか!?
だとしたら、とても楽しみです!


※今国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展2010」には
 カイユボットの作品はきていないようです。んー残念。

感謝(^人^)

このサイトの作品の画像は、自分の持っている画集からスキャニングして使用ています。

だけど、残念なのが一番参考にしているMarie BerhautのCatalogues Raisonnesがほとんど白黒な点!

そんな訳で、このサイトの中ではカラーのサムネイルと、白黒のサムネイルが半分ずつくらいあるのです。

だけど、やっぱりカラーがいい・・・!
と思っていたところ、なんとフランスはイエールからお便りがありまして、
その方からいくつかカラーの画像をいただくことが出来ました!
大変ありがとうございます!

(お名前は載せないで、との謙虚な方でしたので、日本語でお礼のみで失礼させていただきます。)


こちらが新たにカラーになりましたページです!!

http://caillebotte.net/work/index.php?no=072
http://caillebotte.net/work/index.php?no=094
http://caillebotte.net/work/index.php?no=179
http://caillebotte.net/work/index.php?no=192
http://caillebotte.net/work/index.php?no=395
http://caillebotte.net/work/index.php?no=539



感謝(^人^)



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